日本史フィールド
歴史の見方・捉え方を学び
多様な視点を身につける
「歴史を習う」から
「歴史を考える」へ
今までに学んださまざまな歴史によって、歴史の全てがわかったと言えますか。広く歴史の知識を得て、最新の歴史研究の成果を学び、歴史資料を解読する能力を身につけることで、未知の歴史に遭遇することができるでしょう。
歴史を「習う」から「考える」に変えます。
自ら探求し、主体性を獲得する
フィールドのカリキュラムは、基礎的・概説的なものをベースに、歴史資料の調査、文字史料の解読など実践的な学びも行います。
その集大成が必修の卒業研究です。
短期大学での学修成果を活かし、地域社会に貢献することができます。
また、実践的なカリキュラムによって培われる「自ら探求する姿勢」は、一般企業などで重宝されます。
日本史フィールドの特色
01幅広いカリキュラムで、
あなたの「好き」を広げる
研究対象へのアプローチの仕方はさまざまです。遺跡の発掘や古文書や絵図の解読、お祭りの研究などの方法を学ぶことができます。旧石器時代から近代まで、さまざまな専門家が、幅広い歴史学の扉を用意しています。
02体験的な授業から歴史を
楽しく学ぶ
「あこがれの歴史上の有名人が書いた手紙を自分で読んでみたい」「石器や土器、土偶を発掘したい」「城郭や寺社など史跡をめぐりたい」
実物の古文書を読み解く実習や、遺跡の発掘、ゼミ単位の史跡見学など、高等学校までの歴史の授業では味わえなかった専門的な体験ができます。
032年間の頑張りが未来に
社会科教員や学芸員への道
「日本史フィールドで学んだことが仕事や就活で役に立たない」なんてことはありません。中学校の社会の教員や学芸員だけではなく、一般企業にも就職していきます。高等学校の教員や研究者をめざして、國學院大學など4年制大学への編入学もできます。
カリキュラム
学びの一例
「2年間の学習プラン」
- 教養科目
-
- 神道概論
- 日本語リテラシー
- フレッシュマンイングリッシュ
- スポーツ・健康科学
- 情報処理
- 生命の進化
- 歴史発見
- 日本人の起源と進化 など
- 導入科目
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- 日本文化学科概説
- 基礎科目
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- 日本文化史
- 史学基礎演習
- 歴史資料論
- 専門科目
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- 史学入門
- 日本古代史概説
- 日本中世史概説
- 日本近世史概説
- 日本近代史概説
- 考古学概説
- 東洋史概説
- 西洋史概説
- 史料講読
- 考古学フィールドワーク
- 古文書学演習 など
- 卒業研究
-
- 古代史
- 中世史
- 近世史
- 近代史
- 考古学
- 外国史
- 宗教学
- 自由選択
科目 -
- コンピュータと情報
- ビジネス実務総論
- 経済史概論 など
進学・資格等関連科目
- 編入学
-
- シニアイングリッシュ
- 中国語
- 日本の歴史と文化 など
- 社会科教諭
(中学校二種) -
- 教育原理
- 社会科教育法
- 教育実習 など
- 学芸員
-
- 博物館概論
- 博物館展示論
- 博物館実習 など
- 情 報・
ビジネス系資格 -
- マルチメディア演習
- ビジネス実務演習
- プレゼンテーション概論 など
編入学
國學院大學(系列)
- 文学部史学科
- 神道文化学部神道文化学科
國學院大學以外
就職
- 教職・博物館などへ就職
- 一般企業・公務員など幅広い分野へ就職
時間割(モデル学習プラン)
1週間のスケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1時限 | 博物館概論 | ―― | 日本文化学科概説 | ―― | 日本語リテラシー | ―― |
2時限 | 社会・環境と 人間活動 |
西洋史概説Ⅰ | 史学基礎演習Ⅰ | 日本文化史Ⅰ | 神道概論Ⅰ | ―― |
3時限 | 博物館教育論 | フレッシュマン イングリッシュⅠ |
―― | スポーツ・ 健康科学A Ⅰ |
古文書学Ⅰ | ―― |
4時限 | 博物館実習Ⅰ | 生涯学習概論 | 斯花アワー | 考古学概論Ⅰ | 史学入門Ⅰ | ―― |
5時限 | ―― | ―― | ―― | 歴史発見 | 史学基礎研究法 | ―― |
西洋史概説Ⅰ
ヨーロッパ近代世界の成立と展開について学びます。現代のグローバルな資本主義世界がどのようにして生まれてきたのでしょうか。その歴史的な状況について考えます。
古文書学Ⅰ
古文書は最も重要な歴史資料です。訴訟のときには訴状、反論には陳状、出陣には軍勢催促状など、人は文書によって動かされてきました。その分析から歴史を体感しましょう。
史学基礎研究法
歴史研究に必要な基礎知識、スキル、姿勢を培うための授業です。具体的には、図書・論文の探し方、読み方とまとめ方、レジュメとレポートの書き方などに取り組みます。
考古学概説Ⅰ
考古学の基本的な方法である型式学と層位学について実例に沿って学びます。また、世界と日本の考古学の歴史を概観し、現在の考古学の立ち位置について理解を深めます
神道概論Ⅰ
身近にある習慣や行事には、どのような由来が伝わっているのでしょうか。神道の祭祀制度や神話・伝承を学ぶことを通して、日本史への理解を深めます。
史学基礎演習Ⅰ
本授業では、大学で歴史を研究するために必要な基礎知識を身につけてもらい、それらをいかした発表の仕方やフィールドワークの方法、レポート執筆方法についても学びます。
Pickup
- フィールド行事
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- 史跡調査研修(毎年場所を変え、日本史フィールドの1年生が栃木県内外の史跡を1日かけて見学します。)
- 卒業研究発表会(教室を使用して、毎年2月に卒業研究の成果を発表します。
各ゼミの代表の報告と、2年生全員のポスター発表があります。) - 太平山見学会(同級生と一緒に登り、太平山の歴史と自然に親しみます。)
- 編入生交流会(4年制大学への編入学希望の学生と、國學院大學や他大学に編入学した卒業生が交流します。)
- 授業の一環
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- 古文書実習Ⅰ・Ⅱでの実習作業(授業の一環で、地域に伝わっている古文書の整理・調査を行います。)
- 博物館実習Ⅲ(学芸員にとって必要な、グラフィックのスキルアップをめざします。具体的には展示計画書や、ポスター・パンフレット・展示パネルなどの作成技術を習得します。)
- 研究会・サークル活動
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- 縄文遺跡の調査(市内の中根八幡遺跡で発掘を行います。)
- 中世史研究会の史跡巡検(秋に鎌倉市の史跡を見学します。)
- 太平山神社の絵馬調査(市内の太平山神社で保存された絵馬を調査します。)
- 歌麿まつりへの参加(毎年秋に栃木市で開催される歌麿まつりで、太平山神社の絵馬調査の成果を地域へ還元します。)
- ゼミ旅行(古代史・中世史・近世史・近代史・西洋史・宗教学の各ゼミが、学生主体でゼミの専門にかかわる史跡を旅行します。)
- 斯花祭参考館企画展(学園祭でゼミ旅行の成果を、本学園博物館相当施設の参考館でパネル展示します。)
取得できる免許・資格
- 中学校教諭二種免許状(社会)
- 教養科目・教科専門科目・教職課程科目を履修し、教員として必要な資質能力を身につけます。2年次の6月に教育実習を行います。
- 学芸員(単位取得)
- 博物館において資料の収集、保管、展示、および調査・研究を行う専門職員です。
(短大卒業で「学芸員補」、その後4年制大学卒業または3年間の実務経験により「学芸員」の任用資格取得)
- 情報処理士
- 情報機器を活用して情報を収集し、分析し、評価し、加工・活用するとともに、説得力のある自己表現力を習得します。
- ビジネス実務士
- 経済システム・産業構造・流通形態・消費者行動・グローバル化など環境変化への理解とマネジメント能力、高度な知識・技能と的確な判断力、柔軟かつ迅速な対応力を習得します。
在学生の声
興味関心を育むまなびや
本学は國學院大學の精神に則り、日本の根幹である日本神話から現代の社会問題まで、幅広い分野を学び深められることができます。
古文書学や考古学などの高校では取り上げにくい内容にも着目することができ、より自分の幅を広げやすい環境が整っています。
また、教員免許や学芸員の資格取得についても充実しています。
校舎を出ると太平山の自然豊かな植物や澄んだ空気感を感じ、近くの寺社にも気軽に足を運ぶことができます。
本学で学んだ内容や環境を活かし、充実した学生生活を送っていきたいです。
2023年入学 1年
同じ志の仲間と学ぶ
最高の2年間
日本史フィールドでは学問としての日本史を一から知ることができます。そして教員・学芸員・國學院大學への編入学などさまざまな進路が見えてくるでしょう。
これを実現するために経験豊富な先生方がとても近い距離でサポートしてくださいます。
また日本史が大好きな人が全国から集まってきますので共に学んだり語り合ったりと高校では難しかったことができます。この時間は一生の宝物になるでしょう。
皆さんがこの恵まれた環境で自分の目標に向かって最高の2年間を過ごせることを祈っています。
2023年入学 1年